Jayk Pound氏によるFNAFのショートムービー。予告+4部構成となっており、 1~3までのシリーズの要素をうまくまとめて見ごたえのあるショートムービーとなっている。 脅かし要素もあるので、心臓の弱い方はご注意ください。
※ミスがありましたら、修正お願いします。 ただ、日本語で違和感が出ないよう意訳している部分もあります。
予告編
【日本語訳】
『もしもし、もしもーし。 あー、やぁ! 新装開店したFreddy Fazbear's Pizzaでの初の夏季業務へようこそ!』
日中は誰もが楽しめる場所
「多分、ロボットが盗まれないように見張るんだと思う」
だが君の勤務時間は昼ではなく
夜間警備
「本当に動いてたんです!」 『ひとりでに動くなんてありえない!』
ようこそ
『言っておくが、そこでどんなに凄惨な事が起きようとも弊社は一切関知しない』
夜間勤務へ
『弊社に落ち度はない……』 「お前は誰だ!」
「奥の部屋にあるスーツ、きっとあれが殺人に利用されたんだ!」
「……誰だ……?」
第一話
【日曜日】
自撮りしている男 「おはよう皆! ……まぁ、見てる人がいれば。 僕の名前はマイク。今日は日曜日で時間は……午後2時だ。 明日から始まる仕事のために睡眠パターンを調整中なんだ。 夜間警備員の仕事なんだけど、場所はこの街にある寂れたピザ屋なんだ、 確かFreddy Fazbear`s Pizzaとかいう。 ここから200マイル圏内にある唯一のピザ屋だ。 どんな感じなのかなぁ……。すごい退屈しそうだよね。 さて、そろそろ起きないと。じゃ、またあとで!」
マイク 「見てくれ。契約書の束」
マイク 「さて1階には誰がいるかな? あぁ! 僕の素敵なお母様!」
母親 「あら、おはよう。 ……何してるの?」
マイク 「いろいろ記録するクセを付けてるんだよ。 最近は皆こうやって良い思い出を残してるんだ」
母親 「ふ~ん。 契約書は書き終わったの?」
マイク 「大体ね。 でも、書かれている内容がおかしくてさ」
母親 「どんな風に?」
マイク 「例えば…『Fazbear Entertainment社は、 いかなる損害に対しても一切の責任を負わない』とか。 もし僕が死んでも『捜索届を出す』、とか。 それに電話で面接してくれた担当者は、これは法律に基づいてるからって」
母親 「どうして彼はあなたの面接を直接じゃなく電話でしたのかしら?」
マイク 「……わからない。 もう1つ気になったのが、すぐにでも人が必要って感じだったんだよね。 ま、月曜日がんばってくるよ」
【月曜日 第1夜】
マイク 「さて、これから街に繰り出すところだ。 食べ物を買って、そのまま職場に直行するんだ。 時間は……9時15分を回ったところだね。大分暗くなったし、雨も降ってる。 ちょっと早めに着いちゃうかな……。 でも、できるだけ早く着いて色々慣れておきたいし、仕事内容の確認とか。 とにかく場所にもなれておきたいんだ。今まで一回しか行った事がないからね。 よし! じゃ、またあとで」
マイク 「これが店の外観だ。いったん通り越して夕飯買いに行くけどね。 ちょっと気味が悪いね」
マイク 「はい、やってきました。ここはスタッフ用のトイレだ。 時間は夜の10時くらいで、これから店内を見て回ろうと思ってい……」
従業員 「やぁ」
マイク 「こんばんは」
従業員 「君が新しい警備員かな?」
マイク 「あ、はい、そうです」
従業員 「よろしく」 マイク 「よろしくお願いします」
従業員 「まぁ、なんだ……、今夜は気をつけろよ。 ここは見た目ほど穏やかな場所じゃないからな」
マイク 「え……、どういうことですか?」
従業員 「あ~……、詳しいことは話せないんだ」
マイク 「どういうことですか!? ちょっと待って!」
従業員 「すまないな」
マイク 「うん、さっきのはどういうことだったんだろう、全然分からない。 で、……ここが僕のオフィスです」
マイク 「それじゃ、仕事しますか」
電話の声 『もしもし、もしもーし。 あー、やぁ! Freddy Fazbear's Pizzaでの初の夏季業務へようこそ! えー、俺が電話をかけたのは、最初の一週間で遭遇するであろう事柄を教え、 この新しく刺激的なキャリアへの第一歩を踏み出す手助けをするためだ。 ここのアニマトロニクスには莫大な費用を掛けている。 顔認識機能、高度な可動性、それに昼間は自由に動き回らせることができる。 すごいだろ? コホン。ま、そうはいっても、新しいシステムに……問題は付き物だ。 実はそこで働くのは君で2人目でね。 最初の彼は1週目を終えた後……職場環境に関してクレームしてきた。 彼がしきりに言っていたのが、キャラクター達が夜通しうろついていて、 しかも、それが彼のオフィスに入って来ようとしていたってことだ。 しかし、俺たちが知る限りではそれは不可能なんだ。 そのレストランは世界で最も安全な場所であるはずなんだ。 でも、うちのエンジニア達がきちんとした説明ができないのであれば、 考えられる可能性は……ロボット達に適切な『ナイトモード』が搭載されなかったことだ。 だから静かになると自分達が違う部屋にいると思い込んで人がいるところへ移動する。 この場合は君のいるオフィスだな。 とにかく、問題は起こらないと思うから。それじゃ、良い夜を。また明日話そう』
従業員 「おつかれ」
第二話
【前回までのあらすじ】 夜間警備員の仕事なんだけど、場所はこの街にある寂れたピザ屋なんだ、 確かFreddy Fazbear's Pizzaとかいう。
まぁ、なんだ…、今夜は気をつけろよ。 ここは見た目ほど穏やかな場所じゃないからな。
【本編】 少女 「長い夜だった?」
マイク 「あぁ……うん、結構長かった」
少女 「本当にこの街唯一のあのピザ屋で働いてるの?」
マイク 「そうだよ」
少女 「どうだったの……『アレ』は?」
マイク 「……どうかしたのか?」
少女 「子供達があそこで死んだの知ってるでしょ?」
マイク 「あのな、数年前に子供1人が行方不明になっただけだろ。 どこで聞いたんだそんな話?」
少女 「気をつけなさいよ。 あいつらの言葉はあたし達には聞こえないんだから」
マイク 「一体何が起こってるんだ? 昨日何が起こったのかもわからない。 疲れも気だるさも無かった……なのに寝てしまってた。 それにあのウサギ……自動徘徊モード……。 ただ単に寝ぼけてたんだと思う。それ以外に考えられない。 あの男から電話がかかってきたら、応えてみる。 答えてもらわないと……! それじゃあ、続きはオフィスに着いてから」
【火曜日 第2夜】
マイク 「もしもし?」
電話の声 『もしもし、もしもーし。 あー、言っただろう? 最初の夜は大丈夫なんだって。』
マイク 「聞こえますか?」
電話の声 『君、才能あるよ! あー、俺さ、旧型の人形がお気に入りでさ。』
マイク 「録音か……?」
電話の声 『海賊フォクシーって知ってるかい? ん? 待てよ、フォクシーだっけ? あぁ、フォクシーだ! 聞いてくれ、あいつはちょっと落ち着きが無くてな、 もし、夜中に起動し始めたら、ライトを何度も照射してくれ。 あいつは強い光を当てられると、必ず方向感覚が狂う。 今夜も大丈夫だと思うから。それじゃ、良い夜を。また明日な。』
マイク 「うん、さっき子供の笑い声が聞こえたんだ。幻聴だとは思えない。 ちょっと様子を見にい……っ! あぁ、うん、言ったとおり今からダイニングルームを確認しに行って、 様子を見てくる」
マイク 「報告することがない。昨晩はとても静かだった。 子供の笑い声が聞こえたと思ったんだけど…… ただの気のせいだったみたいだ、……今回も。 なんなんだろう……。とにかく、3夜目突入だ」
【水曜日 第3夜】
マイク 「昨夜見回ってたときにこれを見つけた。 タリーマークで5が無数に刻まれてる。 それに入れない部屋が……っ!」
マイク 「どうしたらいいんだ? あのフレディとか言うの……! 誰かがキッチンに入ってきた!」
マイク 「なんてこった! おい、きみ! きみ、どこから入ってきたんだ? ここは安全じゃないんだ! おい、きみ!」
マイク 「あいつらは僕を殺す気だ! 今すぐここから逃げないと!」
謎の声 「ダダダムダムダム♪ ダダムダムダム♪」
マイク 「誰だ?!」
マイク 「二度と来るもんか!」
マイク 「やめてくれ! 頼む!」
少女の声 『子供達があそこで死んだの知ってるでしょ?』
マイク 「そんなまさか!」
第三話
【前回までのあらすじ】 でも、書かれている内容がおかしくてさ
どんな風に?
例えば…『Fazbear Entertainment社は、 いかなる損害に対しても一切の責任を負わない』とか。 もし僕が死んでも『捜索届を出す』、とか。
あいつは強い光を当てられると、必ず方向感覚が狂う。
あいつらは僕を殺す気だ!
誰だ?!
【本編】 マイク 「どうぞ」
マイク 「あなたがアニマトロニクスについて何か知ってるのは分かってるんです。 でも何らかの理由でそれを話すことができない。 クビにされるのか、あるいは殺されるのかは分からないけど。 でも、僕は知る必要がある。僕の命がかかってるんです。」
従業員 「分かった」
マイク 「どうしてこの会社は、あんなものを子供の傍にやろうとするんですか? 何かあったらどうするんですか?」
従業員 「『何か』は……既に起こったんだ」
マイク 「え?」
従業員 「彼らは起動されていないんだ。今ではただの『見せる』用だ。 子供達が姿を消すようになってから、ビジネスはうまく行っていない。 だからアニマトロニクスも使用不可になった」
マイク 「子供達? 待ってください。 僕の記憶では、新聞には『子供が1人、行方不明になった』と書いてありました」
従業員 「会社が、新聞社を黙らせるためにやりあったんだ。 『真相を知られるわけにはいかない』って」
マイク 「そんなのおかしすぎる! 何があったんですか?」
従業員 「はじめに起こったのは、あのキツネの奴が子供を襲ったんだ、彼の誕生日にな。 それ以来アレは動かしてない。 でも、その後から子供達が次々と姿を消すようになった。 その度に捜査が入ったが、何も見つからなかった。 当然、親は子供達がいなくなるのではないかと警戒して、終いには店に来なくなった。 そのうえ、店には悪臭が漂い始めて、従業員の1人が『人形がひとりでに動く』と言い出した。」
マイク 「子供は何人いなくなったんですか?」
従業員 「たしか5人だ」
マイク 「やっぱりそうだったんだ。 あの店はどうやって営業してるんですか?」
従業員 「デリバリーだけで補ってる。店に客が来ることは本当に稀だ。 もし来た場合は従業員がコスチュームを着ることになってる」
マイク 「じゃあ、あの電話の男は誰なんですか? 音声は録音されてて、なんかのトレーニングテープみたいでしたけど」
従業員 「何年も前だが、アメリカにもFreddy Fazbear's Pizzaがあったんだ。 Chuck・E・Cheeseと競争していて、数年前に火事で全焼した。 おそらく、そのテープは当時使われていたマニュアルのような物だと思う」
マイク 「なら、夜間警備員は何のためにあるんです?」
従業員 「それは言えない」
マイク 「あのキツネに地面に叩きつけられた瞬間、運よくライトを当てられた。 あと少し遅ければ、僕は死んでいた。 これ以上は聞きません」
従業員 「・・・そうしておけば、アニマトロニクスが外へ出ようとする理由が無くなるから」
マイク 「つまり悪趣味な鬼ごっこですか」
マイク 「僕は今、レストランに関するニュースをインターネットでかき集めている。 なんかの記録、地元新聞、国際ニュース、手当たり次第にね。 でもなんにも見つからない。見つけられない」
マイク 「僕は今から睡眠をとるよ。 働き出してからまともに寝れてないからね。 とある理由のせいで。 だから……何か分かったらまた報告する」
ソウダ……
アイツガヤッタンダ……
ソウナンダ……
『従業員の1人が『人形がひとりでに動く』と言い出した』
『何人いなくなったんですか?』
『たしか5人だ』
ボクラヲタスケテ……
マイク 「ウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだ! もう二度と戻らないって言っただろ! ふざけんなよ畜生! 僕は帰るぞ!」
マイク 「僕は今ダイニングルームにいる。 どこにアニマトロニクス達がいるのか見当もつかない。 たぶん全員ダクトに入って僕を捕まえようとしているんだと思う。 で、ここには今僕とフォクシーだけがいるんだ。 何がおこっ……!」
フォクシー 「やぁ、お前ら! 海賊の入り江へよく来たな! 俺と一緒に行こう、七つの海を! な、な、な、七つの海を! そ、そ、そして、死ね……」
マイク 「あいつらは僕がここにいることを知ってる。 どうやってここまで戻ってきたのか全く覚えてないけど。 ここで耐えるしかない」
マイク 「クソ! 大丈夫だ、あいつから目を離さなければ…… どうしよう! まずい!ライトはどこだ?!」
マイク 「出口はあそこだ。こんな所もういられない!」
タスケテ……
従業員 「マイク、何しに来たんだ?」
マイク 「教えてください。人形が動くと報告した前任者のことは何か知りませんか? 名前とか、住んでる所とか?」
従業員 「いや、悪いが、自分のことを話さないやつだったからな」
マイク 「ダメか……」
従業員 「役に立つかはわからんが、よく紫の服を着ていたよ」
マイク 「それだ! それはつまり、子供達がいなくなりだした頃にいたってことだ!」
従業員 「まて、何が起こってるんだ、なんで制服を着てるんだ? もうやめるんじゃなかったのか?」
マイク 「僕にもわかりません。 もう少しで捕まりそうにもなった。 目が覚めたらテレビから変な映像が流れ出して、なんかのメッセージを伝えてきた……」
従業員 「メッセージ?」
マイク 「そう、子供たちが何かを伝えようとしてきたんです。 僕は彼らを救わなくちゃならない」
従業員 「どうやって救うっていうんだ?」
マイク 「鍵を貸してください。 奥の部屋を調べたいんです」
ドア:従業員以外立入禁止
最終話
【前回までのあらすじ】 あなたがアニマトロニクスについて何か知ってるのはわかってるんです。
七つの海を! な、な、な、七つの海を! そ、そ、そして、死ね!
従業員以外立入禁止
【本編】 マイク 「昼間に来ても大して変わらないな」
ドア:開けるな
マイク 「……ただの倉庫みたいだな」
CD:トレーニングテープ
テープの声 『もしもし! もしもーし! ようこそ! Freddy Fazbear's Pizzaでの、君のパフォーマーとしての新たなキャリアの始まりを歓迎するよ。 現在我々は、アニマトロニクスと着ぐるみ、両方の機能を備えている2つの特別製のスーツを有している。 アニマトロニクスモードから着ぐるみモードへ切り替えるときは、製造元から支給されている手巻き式のクランクを利用してくれ。 クランクで人形内部の部品を巻き上げて脇によせれば、中に入る隙間が生まれる。 その際スプリングロックが外れないようにきちんと固定されているのを確認するように。 アニマトロニクス内部の部品が所定の位置にある状態で、スプリングロックを固定すること。 どのような時でもスプリングロックには絶対に手を触れないように。 もし、何らかの拍子でゆるんで来たら、お客様の気分を損なわないためにも速やかに人気のないところまで移動するように……』
『アニマトロニクススーツの利用に関して、方針に変更があった。 利用するな。姉妹店にて、スプリングロックの欠陥による予期せぬ事故があったため、社内の決定によりあのスーツは一時的に利用不可となった。 また、経営陣からスプリングボニースーツが動いていたとの報告があった。 何度も言うようだが、どのような状況下でもあれを着るのは非常に危険だから絶対にやめてくれ。 そして、セーフルームのことに関しては、家族、友人、保険業者等には一切口外しないよう経営陣から要請が来ている。 それでは、Freddy Fazbear's Pizzaの従業員として笑顔での接客を忘れないように。』
【金曜日】 マイク 「ピースがそろいつつある感じがする。 子供たちの霊が見せてくれた幻や夢の意味が、分かりかけてきた。 店がまだ準備中だったころに、5人の子供たちが紫の男に殺害されたんだ。 そして、遺体をアニマトロニクスの中に隠した。 だから店は悪臭で満たされ、不穏な空気が漂っていたんだ。 あそこは、呪われている。悪霊で満たされている。 あそこはもう一度調べるべきだと思う。 なぜなら遺体が発見されていない。殺人鬼も逃げてしまった。 テレビに映った映像からの推測だけど、紫の男は閉店後に訪れたんだと思う。 残りの仕事を片付けに来たのか、忘れ物を取りに来たのかは知らないけど。 でも、5人の子供たちの霊は彼の前に現れた。彼は驚いて、スーツの中に逃げ込んだ。 同じ部屋にあった『物』の中に。 そして、欠陥品だったスプリングロックが外れて、彼は押し潰された。 僕はあれがまだ倉庫の地下にあると確信している。 おそらく、別の従業員が翌日に発見して……すべてを隠蔽しようとしたんだろう。 だから、地下に封印した。 あいつは……紫の男は、まだ店内にいる。 どうにかしないといけない。 もう一度だけ管理人に確かめることがある。 ……そして、すべてを終わらせる!」
マイク 「あ、僕です。 すみません、あの店には、その、ガソリンは置いてありますか? ………… 今からぶっ飛んだことをやるんで。」
マイク 「あった……! ゴールデンフレディのスーツ! 必ず終わらせてやる!」
タスケテ!
マイク 「もう僕に逃げ場はない。 僕を追い詰めたつもりだろうけど、残念だったな! 僕は誓った! 子供たちに! 心を引き裂かれた彼らの家族に! この場所を残しておくわけにはいかない。 だから刺し違えてでも、お前を連れていく!」
アリガトウ……
勢いを増した炎により、Freddy Fazbear's Pizzaは焼け落ちていった…… 数体のアニマトロニクス、スプリングトラップ、そしてマイク・シュミットは 完全に焼失した。 子供たちは憤怒と、そして彼らを囚えていた檻からも解放されたのだった。
The End
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